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10月5日に第222回国会(臨時会)が召集され、永田町では委員会や本会議の動きが続いています。Xでも「土曜日に国会見学に行ってきた。議員になれたら赤い絨毯を踏んで会議場に入りたい」という投稿(Xの投稿)や、週末の見学は議場と御休所、中央広場などを回って正面で写真を撮る流れだったという投稿が見られました(Xの投稿)。
ただ、国会議事堂の見学は「予約がいるのか」「参議院と衆議院のどちらに行けばよいのか」「国会が開いている時期でも入れるのか」など、出かける前に迷いやすい点がいくつかあります。中を自由に歩けるわけではなく、案内の決まりや手荷物検査もあるため、知らずに行くと待ち時間が長くなることもあるでしょう。
この記事では、予約の要否から両院の違い、議事堂の中の見どころ、今の時期に行くときの注意点までを順に紹介します。
国会議事堂の見学は予約なしでできる?
最初に気になるのが、予約がいるかどうかでしょう。少人数か団体かで手続きが大きく変わるので、まずは自分たちの人数を確かめるところから始めると迷いません。
9名以下なら当日受付で参観できる
国会議事堂の見学は、正式には「参観」と呼ばれています。参議院の参観案内によると、9名以下であれば予約は不要で、当日に参観受付へ行って手続きをすれば参観できます。衆議院も同じ考え方で、代表者と同伴者を合わせて9名以下の場合は、事前の申込みも申込書の事前記入も必要なく、当日に受付窓口で申込書を書く流れです。家族旅行や友人との観光であれば、ふつうは予約を取らずに行けると考えてよいでしょう。
料金についても、参議院のよくある質問で「無料」と明記されています。身分証が必要かという問いにも「必要ありません」と答えているので、免許証やパスポートを持っていない子どもや学生でも参観に申し込めます。空き状況を問い合わせる人も多いようですが、参議院は人数制限を設けていないとの説明です。定員が埋まって入れないという心配は、少人数の個人参観ではあまりないといえます。
一方で、予約がいらない代わりに、到着する時刻には少し気を配りたいところです。参議院の参観は毎正時に出発し、手荷物検査は毎時40分から55分までの間に行われます。よくある質問では、個人の場合は毎時40分の手荷物検査の開始に合わせて手続きをするのがよいとされ、55分までに手続きと検査を終える必要があると書かれています。たとえば10時の回に参加したいなら、9時40分ごろには受付に着いていると安心でしょう。遅れた場合は次の回まで待つことになり、その日の最後の締切りは15時55分です。
受付で書く参観証には必要事項を記入して窓口に出し、手荷物検査を受けたあと、参観ロビーで出発を待つ流れです。参観ロビーには参議院の活動や議事堂のあゆみを紹介する展示があり、出発までの時間に見ておくと、中に入ってからの説明が分かりやすくなります。参観中はトイレに行けないので、ロビーで待っている間に済ませておくよう案内されています。小さな子ども連れの場合は、ここで一度声をかけておくとよいでしょう。
衆議院も、受付の手続きから検査、案内の衛視・係員と一緒に回る流れは大きく変わりません。どちらの院も「予約なしで行ける」ことと「好きな時刻に入れる」ことは別だと考えて、出発時刻から逆算して到着の時間を決めておくのが、待ち時間を減らすいちばんの方法です。
10名以上の団体は事前申込みが必要
10名以上で参観する場合は、どちらの院でも事前の申込みが必要です。社会科見学や会社の研修、地域の旅行会など、まとまった人数で行く予定がある人は、早めに手続きを確認しておきましょう。
参議院では、団体予約は希望日の3か月前の月初め(最初の平日)から受け付けています。小学校・中学校・高等学校の学校行事の場合は、ホームページの予約申込書を印刷して記入し、参観受付窓口へ直接持って行くか、FAXで送る方法です。よくある質問では、余裕を持って参観予定日の2週間前までに申し込むよう案内され、学校行事であれば名簿は不要で、電話での仮予約もいらないとされています。学校行事以外の団体は、事前に参議院警務部傍聴参観係へ電話で問い合わせたうえで、名簿と合わせて申し込む流れです。なお、FAXを送っても予約完了の返信はないため、確認したい場合は数日おいてから問い合わせるよう書かれています。
衆議院では、参観申込書と参観者名簿に記入してFAXで送ります。申込みは参観を希望する日の60日前から前日まで受け付けており、送信する日が平日か土日祝日かでFAX番号が異なる点に気をつけましょう。名簿には見学する人全員の氏名、年齢、性別、緊急連絡先を書く決まりで、小学校の学校行事の場合は児童の名簿は不要とされています。事前申込みをした団体は、申し込んだ時間の10分ほど前までに到着して受付を済ませるのが決まりです。
小学5年生から中学3年生に相当する子どもの団体であれば、参議院の「特別体験プログラム」という選択肢もあります。本会議場や委員会室を模した会場で、子どもたちが議長や委員長、大臣などの役を演じ、模擬委員会から押しボタン式投票まで、法律ができるまでの流れを体験する内容です。実施は平日の9時30分、11時、13時、14時30分の1日4回で、議事堂の参観と合わせて約2時間かかります。プログラムを申し込むと参観もセットになるため、別に参観の予約をする必要はありません。予約は参議院テレホンサービスへの電話が窓口で、2026年10月23日時点の予約状況では、11月の多くの回がすでに「満」や「△」になっていました。学校で利用を考えているなら、早めに空きを確かめておくとよいでしょう。
参議院と衆議院の見学はどう違う?
国会議事堂は一つの建物ですが、参観は参議院と衆議院でそれぞれ別に行われています。曜日や時間、受付の場所が違うので、自分の予定に合う方を選びましょう。
参議院は平日の毎正時に約60分
参議院の参観は、月曜日から金曜日までの平日に行われています。休日と年末年始は行われません。時間は午前9時から午後4時まで、毎正時の1日8回で、受付の締切りは各回の5分前です。所要時間はおおむね60分とされていますが、混雑したときは前後する場合もあるとのことです。
参議院の公式ページでは、学校の夏休み・冬休み・春休み以外の時期は、予約の状況によって午前中の参観がとても混雑すると説明されています。所要時間が大きく前後する可能性もあるため、午後の参観を検討するよう呼びかけています。秋は社会科見学のシーズンでもあるので、個人で行くなら午後の回を選ぶと落ち着いて回りやすいでしょう。
受付は「参議院参観受付・入口(参議院西通用門横)」です。最寄り駅は東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線の永田町駅で、出口1から歩いて約3分、千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅からは出口1から約6分と案内されています。
参観コースは、参観ロビー、参議院議場、御休所、中央広間、前庭の順に進みます。案内するのは「衛視」と呼ばれる係の人で、案内から離れて歩いたり、途中で退館したりすることはできません。混雑したときや院内の事情によっては、予告なくコースが変わったり、説明が短くなったりすることもあるそうです。
日曜日に参議院を参観する方法もありますが、こちらは参議院議員を通じた申込みが必要です。国会が閉会した後の第1・第3日曜日の午前10時から午後3時までが対象で、国会が召集される日の前の1週間は参観できません。一般の観光で日曜日に行くなら、次に紹介する衆議院の方が現実的でしょう。
参観の雰囲気を先に知っておきたい人は、参議院のホームページにある動画「ようこそ参議院へ」や、360度のバーチャル参観も役に立ちます。バーチャル参観では、ふだんは非公開の塔屋や、参観順路には入っていない第1委員会室も見られるのが特徴です。手話による参観を希望する場合は、事前に専用の窓口へ相談するよう案内されています。
分からないことがあるときは、参議院警務部参観係(03-5521-7445)に電話で問い合わせられます。音声で案内を聞けるサービスホン(03-5512-3939)も用意されているので、受付時間や手続きの確認だけなら、こちらを使う方法もあるでしょう。参観のときに配られるパンフレットはPDFでも公開されていて、2026年1月版の見学ガイドには中央広間や御休所の解説が載っています。出かける前に一度目を通しておけば、案内の説明を聞きながら「これがあの部屋か」と照らし合わせやすくなるでしょう。
衆議院は土日祝も見学できる
衆議院の参観は、平日に加えて土曜、日曜、祝日も行われています。旅行の日程が週末しか取れない人にとっては、こちらが大きな違いです。
平日は国会議事堂の裏側にある「衆議院参観通用門」内の参観受付所で、8時から17時まで受け付けています。16時までに受付を済ませる必要があります。土日と祝日は「衆議院面会受付所」の窓口で受付をし、出発は9時30分、10時30分、11時30分、13時、14時、15時の計6回です。最寄り駅は、国会議事堂前駅の1番出口と永田町駅の1番出口で、どちらも徒歩3分と案内されています。
衆議院では、参観の出発地点として「衆議院ビジターセンター」を設けていて、パネルや映像で国会のしくみを紹介しています。参観の前にここを見ておくと、議場で聞く説明の意味がつかみやすくなるでしょう。
通常の院内参観は約60分ですが、混雑する時期や時間帯には「着席や立ち止まっての説明がない参観」になる場合があり、その場合は当日の状況にもよりますが30分程度と見込まれています。衆議院も、午前は特に混雑するとして午後の参観を勧めているのは参議院と同じです。案内の衛視・係員は日本語のみで説明をし、英語の説明を希望する場合は英語版ホームページを見るよう案内されています。英語と手話の参観は平日のみの対応です。
衆議院も参観者用のパンフレットをPDFで公開していて、2026年6月版として小学生用、中高生用、一般用の3種類が用意されています。子ども連れなら小学生用を先に読んでおくと、議場で聞く言葉になじみやすいでしょう。問い合わせ先は衆議院事務局警務部参観係で、平日は8時から17時、土日祝日は8時30分から17時まで電話がつながります。
撮影のルールも決まっていて、衆議院では混雑時などを除き、参観コース内の本会議場、御休所、中央広間と建物の外でのみ撮影が認められていますね。
なお、2026年11月1日(日)から2027年1月24日(日)までは、ビジターセンターのエレベーター工事が行われます。この間、車椅子を利用する人は土日祝日の受付と同じ「衆議院面会受付所」から入館するよう案内されています。一般の人はふだんどおり参観門から入館できるとのことです。議事堂は昭和11年(1936年)に完成した古い建物で段差や階段が多いため、エレベーターを使いたい場合は衛視・係員に申し出るよう書かれています。
国会議事堂の中では何が見られる?
参観ではどんな場所を通り、どこに注目すればよいのでしょうか。ここでは、参観のコースで見られる主な見どころを紹介します。
中央広間の3体の銅像と空の台座
国会議事堂は昭和11年(1936年)11月に完成し、同じ年の12月24日に召集された第70回帝国議会から使われています。地上3階、中央部分は4階の鉄骨鉄筋コンクリート造りで、中央塔の高さは65.45メートルです。完成した当時は日本一の高さを誇り、みかげ石で装われた姿は「白亜の殿堂」とたたえられたそうです。建設費は当時の金額で2,570万円、工事に携わった人は延べ254万人にのぼります。
参観のなかで特に印象に残りやすいのが、中央塔の真下にある中央広間です。2階から6階までの吹き抜けで、天井までの高さは32.62メートルあります。参議院の説明では、これは法隆寺の五重塔がちょうど入る高さだといいます。床には10数種類の大理石を使ったモザイクがほどこされ、その数は約100万個です。窓と天井にはステンドグラスがはめこまれ、柱や壁には沖縄県で採れた珊瑚石灰岩が使われています。この石には巻き貝などの化石が多く含まれているので、壁を近くで見られる機会があれば探してみるのも楽しいでしょう。
中央広間には、板垣退助、大隈重信、伊藤博文の3人の銅像が立っています。昭和13年(1938年)に、大日本帝国憲法の発布50年を記念して作られたものです。板垣退助は国会の開設を求めて自由民権運動を起こし、日本で最初の政党である自由党の党首を務めました。大隈重信は日本で最初の政党内閣の総理大臣で、伊藤博文は初代の内閣総理大臣であり、大日本帝国憲法の起草で中心的な役割を果たした人物です。見学ガイドには、板垣像は北村西望、大隈像は朝倉文夫、伊藤像は建畠大夢の作と記されています。
ここで多くの人が気にするのが、4つ目の台座に銅像がないことです。参議院の説明によると、4人目を誰にするか決められず将来に持ち越されたといわれていて、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味もあるといわれています。どちらの説を聞くかで、空の台座の見え方も少し変わってくるかもしれません。
広間の四隅には、春夏秋冬の日本の四季を描いた油絵もあります。最初は陶器のモザイクで作る計画でしたが、時間と費用がかかりすぎるため油絵に変わったそうです。また、議事堂はすべて国産品で建てる方針でしたが、ドアノブ、郵便投函筒、ステンドグラスは外国製品だという話も紹介されています。
参議院議場と御休所の見どころ
参議院の参観では、本会議が開かれる参議院議場を傍聴席から見学します。議場は2階にあり、3階までの吹き抜けで、天井には唐草模様を配したステンドグラスの天窓が設けられた造りです。正面中央には開会式の際に天皇陛下が臨席される席があり、その前に議長席と演壇が並んでいます。
議席は演壇を中心に半円形に460席並んでいます。貴族院の時代からの議場をそのまま使っているため、参議院議員の数(248名)より多くの席があるのです。設計では反響を防ぐことが特に重視され、柱や壁には石材ではなくなるべく木材の欅を使い、議場全体に凹凸をつけて細かな彫刻をほどこし、壁には絹布を使っています。テレビの中継で見る議場とは違い、実際の広さや天井の高さを体で感じられるのが参観のよさでしょう。
議場の次に向かう御休所は、開会式の当日に天皇陛下がまずお入りになる部屋です。参議院の説明では、当時の建築や工芸の粋を結集した、議事堂の中で最も華麗な造りとされています。部屋の造作には本檜を用いた本漆塗りで、床は寄木貼りの上に絹緞通が敷かれ、暖炉には静岡県産の大理石「紅葉石」が使われています。扉は漆塗りの高蒔絵に螺鈿をちりばめたもので、ドアノブや錠などの金物はすべて金メッキ仕上げです。参観では部屋の中には入らず、入口から内部を見る形になります。以前はこの部屋の窓から富士山がきれいに見えたという話も残っているそうです。
参観で見る建物の正面中央には、中央玄関があります。天皇陛下をお迎えするとき、選挙のあとに召集される国会で議員が初登院するとき、外国の国賓を招いたときに使われる玄関で、ふだんは扉を開かないことから「あかずの扉」と呼ばれています。扉はブロンズ製で、1枚の重さは1.1トンあるそうです。
議事堂の中を移動するときに歩く廊下は、階段などを含めて約4キロメートルあり、赤いじゅうたんが敷かれています。
最後に出る前庭には、昭和45年(1970年)の議会開設80年を記念して全国から贈られた「都道府県の木」が植えられています。平成2年(1990年)の議会開設100年の記念には、衆・参両院の玄関前に噴泉が作られました。前庭には議事堂ができる前から自生していたという大きな銀杏の木もあり、秋は黄葉の具合を見ながら、自分の都道府県の木を探してみるのもよいでしょう。
2026年秋に行くときの注意点は?
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最後に、今の時期に参観するときに気をつけたい点をまとめます。会期中の本会議の予定と、持ち物や撮影の決まりを事前に確かめておくと、当日あわてずに済みます。
臨時国会の会期中は本会議に注意
参議院の「今国会情報」によると、2026年は第222回国会(臨時会)が10月5日に召集され、会期は12月12日までの69日間です。つまり、10月下旬から12月中旬にかけては、国会が開かれている最中に参観することになります。
参議院のよくある質問によると、国会の会期中でも参観は可能です。ただし、本会議が開かれる日は、開会予定時刻の1時間前から本会議が散会するまでの間、参観は中止になります。衆議院も同じで、本会議が開く1時間前から散会後に参観の準備が整うまでは案内ができないという扱いです。本会議がいつ終わるかは、その日の審議によって変わります。午後1時に本会議が始まる日であれば、正午ごろから散会までは参観できないと考えておくとよいでしょう。
本会議の予定は、参議院の「会議の案内」や「本日の本会議」、衆議院の「本会議開会情報」で確かめられます。衆議院の開会情報を見ると、2026年10月は5日(月)が正午、7日(水)、8日(木)、20日(火)が午後1時の開会予定でした。参議院も10月8日の時点で、9日(金)の午前10時に本会議を開く議事日程を掲載していました。このように平日の昼前後に本会議が入ることが多いため、会期中に行くなら、前日の夕方か当日の朝に両院の予定を確認しておくと安心です。
秋の参観ならではの混雑にも気をつけたいところです。衆議院は、近年は特に春と秋の午前中を中心に、団体参観のバスが集中して国会周辺の交通が混み合っていると説明しています。社会科見学の団体が多い時間と重なると、受付や検査を待つ時間も長くなりがちです。個人で行くなら、本会議の予定を確かめたうえで、午後の早い時間を選ぶのが一つの目安になるでしょう。なお、参議院の特別体験プログラムは、国会の審議状況で参観が中止になった場合でもプログラム自体は実施すると案内されています。
参観は院内の事情によって予告なく中止になることもあると、両院とも案内しています。Xでは10月23日に、「国会の合間を縫って」議員もあいさつに来た国会見学会に参加したという投稿もありました(Xの投稿)。とはいえ、遠方から来る場合や、その日にどうしても参観したい場合は、参議院と衆議院のどちらでも参観できるよう、両方の受付場所と時間を控えておくと予定を組み直しやすくなります。
会期が終わる12月中旬以降は本会議による中止の心配は減りますが、年末年始は参議院の参観がお休みになります。旅行の日程に合わせて、会期中と閉会後のどちらに行くかを考えておくとよいでしょう。
当日の荷物と院内での決まり
国会内の安全を確保するため、参観では手荷物検査があります。参議院では学校行事の団体以外の大人が対象で、かばんのほか、開封済みのペットボトル、缶、瓶、水筒も検査されます。衆議院でも参観する人に手荷物検査を行っていて、小学生以下は対象に含まれていません。
持ち込みについては、法令で所持が禁止されている物や、院内の秩序を乱すおそれがある物のほか、スーツケース類は院内に持ち込めないと参議院が案内しています。駅などのコインロッカーに預けるよう勧めているので、ホテルのチェックアウト後に立ち寄る場合は、先に荷物を預けてから向かいましょう。衆議院も手荷物はハンドバッグ程度の必要最小限にするよう求めていて、手荷物を預ける場所はないと書かれています。
撮影は、参議院では原則として可能ですが、私的な宣伝や営利を目的とする撮影、通行の妨げになる場所や混雑した場所での撮影、歩きながらの撮影はできません。衆議院は、本会議場、御休所、中央広間と建物の外に限って撮影が認められています。どちらの院でも、その場では衛視・係員の指示に従うことが前提です。
院内の食堂や売店は、参観では利用できません。参観は約60分かかり、受付や検査の時間も合わせると1時間半ほどを見ておくと余裕があります。食事は参観の前後に、周辺の店で済ませる計画を立てておくとよいでしょう。
アクセスは公共交通機関が基本です。個人の乗用車を停める駐車場はなく、団体バス用の駐車場があるだけなので、電車で向かいましょう。参議院の受付は永田町駅の出口1から歩いて約3分、衆議院の受付は国会議事堂前駅か永田町駅の1番出口から約3分です。議事堂は敷地が広く、参議院の受付は西通用門の横、衆議院の平日の受付は議事堂の裏側にある参観通用門の中にあります。初めて行くときは、地図アプリで受付の場所まで確かめてから歩き出すと迷いにくいでしょう。
体調にも気を配っておきたいところです。参議院が団体向けに出している案内では、発熱などの症状がある場合や体調が悪い場合は参観を遠慮するよう求めています。また、衆議院の案内にあるとおり議事堂は段差や階段が多い建物なので、歩きやすい靴で出かけると安心です。参観で配られる資料のほかに、参議院に関する資料は参議院サービスロビーや参議院議会史料室で直接見ることもできると案内されています。参観のあとにもう少し調べたくなったら、こうした場所を訪ねてみるのもよいでしょう。
まとめ:国会議事堂の見学で知っておきたい5つのポイント
この記事で紹介した、国会議事堂の見学で知っておきたい5つのポイントをまとめます。
- 9名以下なら参議院・衆議院とも予約は不要で、参観は無料、身分証もいらない
- 参議院は平日の9時から16時まで毎正時、衆議院は平日に加えて土日祝日も参観でき、どちらも所要時間は約60分
- 中央広間の3体の銅像と空の台座、参議院議場の460の議席、御休所が主な見どころ
- 2026年は12月12日まで臨時国会の会期中で、本会議の開会予定時刻の1時間前から散会までは参観が中止になる
- 手荷物検査があり、スーツケースは持ち込めず、院内の食堂は使えないので、荷物を減らして電車で向かう